「クソー!!またかわいくなったよな、結奈お嬢様」


街頭の大型スクリーンを見ながら、地元の男が二人話をしていた。


「……拓哉さ…一目惚れってあると思うか?」


「一目惚れ?俺はしょっちゅうしてるぜ♪ま、結奈お嬢様なんかは男なら誰でも考えるんじゃね?」


一人はチャラけた男、もう一人はクールそうな少年二人。




「何?お前、結奈お嬢様がタイプ?」


「は?拓哉と一緒にすんなよ…」


急いでスクリーンから顔を背けた男に、拓哉が言い放つ。


「まぁいいけど!!んじゃ、また夜なっ」


「おー、帰って寝るわ」


別れて、それぞれで進む。