小さな願い

梨佳と資料室から出て、二人で教室に向かった


亜衣のことで梨佳が泣いてくれた


とても、とてもうれしかったよ、梨佳、ありがとう!




もう7時なのに、教室はまだ電気がついていた


まだ誰かいたのかな…?


ガラガランー




「あっ……」



「守山、何してるの?」




「俺は、その…ね…」


「あぁーーそういうことか、帰りは送ってあげなよ!」



「わかってるって」


梨佳はニヤニヤと笑っている


何二人して…?


「な、何?」



「ということで、さきに帰りまーす★」


「ぇ、待って!!」


「亜衣、バイバイ」


梨佳はそう言って教室から出て行ってしまった


教室は守山くんと亜衣しかいない…どうしよぅ…



緊張しちゃう…




「桜井!!」


「は、はい!!」


「何大声張り上げてんのwやっぱ、お前面白いよ!」


「びっくりしちゃって…」