小さな願い

ーーーーー資料室ーーーー


梨佳はもういるのかな!?


ガラガランー


ドアを開けたら、梨佳はもうそこにいた

「梨佳…」



「亜衣、ごめん…先ちょっと興奮しちゃって…」


「うぅん…あたしこそ、ごめん」




「授業サボって、色々考えたんだけど、…亜衣にはあたしたちがついてるよ、亜衣は1人じゃないよ!」



「うん…わかってる」



「恋で傷ついた心は恋で癒さないと駄目だけど、でも…あたしたちが亜衣のそばにいるよ、離れていかないよ!」






「梨佳…ありがとう……」






「亜衣が選んだことだから、あまり口出しはしたくないんだけど、亜衣はそれでいいの??」



「ぅん…決めたんだ……」


「そっか…じゃあ、あたしはもう口出ししないょ…」


そう言った梨佳の顔はとてもせつなかった…


梨佳にこんな顔させたかったわけじゃないのに…ごめんね…ごめんね、梨佳




「ごめん…ね…梨佳」



「ほらーまた泣く!亜衣、泣かないで…!」



「うん…梨佳、そばにいてくれるよね…!?」



「もちろんだよ!!!」


梨佳は笑ってみせた、…その横顔はとても、とても美しかった…。