小さな願い

「お前、今日告られたろ…?あれ、どうすんの?」



守山くんから以外な言葉が出た


びっくりした亜衣は固まってしまった





「おい~聞いてんのか…?」



「ぁ、はい」



「で、どうすんの?」



「まだ、考えてなかった…でも、多分断ると思う」



「なんで?」



「だって、知らない人だし、今はまだ慎ちゃんが忘れられない…そんな中途半端の気持ちで付き合いたくないんだ…」



「そっか、はぁ…ょかった…」



「ぅん?なんか言った?」



「いや、何も?猫じゃないの?あ、じゃあ、俺行くわ」



「うん、」






梨佳が教室に戻ってきてからすぐに授業が始まった




おせっかいの梨佳がなぜ何も聞いてこないんだろう!?


きっと、それは梨佳なりの精一杯の気遣いだったんだね





皆の優しさに思わず涙が出そうになった