小さな願い

「あの…」


「え…?あたし??」


亜衣は指で自分を指して、周りを見渡した


周りは「うん、うん」と言っている



「何ですか?」


「俺、桜井さんこと…好きなんですけど、付き合ってもらえないですか?」



「…えええええええーあたし?」



「いやいや、誰かの間違いだよ!」



「亜衣、何言ってるの、亜衣だってば!告白してる人に失礼でしょう!」



「梨佳、…」



「俺が好きなのは、桜井さんですよ、ずっと前から可愛いなって思ってました」



「…」



「ごめんねー、この子にちょっと考える時間あげて!

 悩んでるみたいだから、」



「ぅん、わかった。じゃあ、明日返事聞いてもいい?」



「ぅん…わ…かった。」




男子は輪の中から抜けて行く



チラッと守山くんの顔を見た





なんでだかわかんないど、あの時は守山くんの顔を見てしまった…