プロローグ





   

   「絶対嫌!!なんでっ!なんで私ここの学校になっちゃったの!?」

  
 家中に響くこの大きな声の主は後少しで高校生になる、桜井麻李華(サクライマリカ)と


「仕方ないでしょ、お父さんの友達がここの学校の理事長なんだから。第一、ここの学校わざわ


ざ学費安くしてくれるんだから感謝しなさいよ、友達きっとたくさん出来るわよ★」



麻李華の母、桜井智子(サクライトモコ)である。なぜ彼女がこんなに母にキレてるかというと



彼女の行きたい高校が突然学費の安い違う高校に変えられてしまったからである。



実は言うと麻李華が行きたかった高校は友達が行く所であり、麻李華が行きたくない高校には1


人も麻李華の友達はいなかった。



      「もーやだぁ・・・。なんで私だけこんなぁ・・・。」


         「大丈夫よ!なんとかなるって!」


   
    こうして麻李華の入学は強制的に決まり、母、智子は笑みを浮かべながら


  
     百合園高等学校という名のパンフレットを麻李華に手渡した・・・。