昔から、太鼓の練習やイベントや、輝道会の事に関しては常に前向きで皆勤だったのに。

太鼓にも行かないで、眉間に皺寄せて。

あたしは気付けなかった。

この時ならまだ…お父さんに、あたし達を選んで、と言えたのに。

お父さんの決めた事だからとか、無駄な決意振りかざして。

最後の最後まで、あたしはお母さんの肩を持ってあげなかった。