明日からは新学期

鈴と通えるかもしれない日だ



いつもより浮かれて丘に走っていた僕は、この通りで初めて見た珍しい人だかりに邪魔されてしまった


というより、素通りしたらいけないような・・そんな気がした












「危ないわねぇ、最近の車は」

「スピードの出しすぎなんでしょ?こんな狭い道なんだもの」

「かばった女の子、大丈夫なのかしら」




それ以上聞いていられなかった



人混みを掻き分けて前に出た



そこに倒れていたのは、よく知った姿だった