だけど 柘気が日斗出さんの手を 掴んで耳もとから離した。 その光景を ポカンと見ているあたし。 「だって…十夜様が わたくしのことを好きになって下さらないから」 「なるわけないだろっ!!」 二人の会話を 柘気とあたしは 聞いていた。 え… ちょっと待とうよ。 すすす、好きってなに? いや 好きの意味は分かるけど 日斗出さんが十夜くんを 好きってこと?