狼王子に監禁されて





そこで黙り込んでしまった柘気の俯いてしまった顔を覗き込もうとした時、柘気がいきなり顔をあげて瞳を輝かせてあたしを見た。





なに?この異常なほどにキラキラしてる瞳は…。





「俺…十夜にコ…じゃなくて…憧れちゃったんだ!!」




え?さっきあんたさ…多分…いや…絶対
[恋]っていいかけたよね!?
それにもろ『じゃなくて』って言いましたよね!?





あたしはポカンとするしかなかった。
てか外見はただ口を開けてるだけだけど内心すごいパニックになってます。





「俺が知っていた十夜は体が弱いことしか知らなかったけど…でもさすがマフィアのボスだなって思うぐらい恐くてカッコよかったんだ!!」