「十夜に撃たれたってのも嘘、自分で撃った…」 「え…うん…」 柘気って勇気あるな…。 自分で自分の腕を撃つなんてすごすぎでしょ…。 「それに俺…十夜のことまだ恨んでるって言った…」 「もう恨んでないの?」 あたしがそう聞くと柘気は少し黙ってから口を開けた。 「全く恨んでないなんて言ったら嘘になるけど殺したいほど恨んでない…」 「そっか…」 あたしは泣いてしまいそうな柘気の背中を優しく撫でてあげる。