亜美にも彩未にも… って名前同じじゃん。 [あみ]って言う女の子に嫌われやすいタイプなのかも…。 「じゃあなんで俺と結婚なんかすんの?」 ため息をしながらそう言うと彩未はとても遠い目をした。 「柘気様にお近づきになりたかったから…」 今にも泣き出しそうな瞳。 だけど下唇を少し噛みながら堪える仕草は抱き締めたら壊れてしまいそうな美しい砂の像だ…。 「柘気のこと好きなの?」