「あの…嘘ですよね?」 「嘘じゃない。柘気と似た格好をしてきただけだし」 んの野郎〜!!!! あたしを騙したのね…。 あたしは立ち上がってベッドの方に走って素早く布団の中に潜り込んだ。 「え…おーい…なんで隠れたりするの?怒った?」 「怒ってません。 キレてるだけです」 「意味同じだから…」 十夜くんの足音がゆっくりとあたしに近づいてくる音が聞こえる。 ゆっくりゆっくり歩いてくる。 その足音が近づいてくるほど胸の音が高鳴っていく。