嘘だったんだね





「十夜…あの子泣いてるよ
十夜のことそんなに怖いのかな?」





「さぁな…
行くぞ…彩未」





「うん♪」





そう言って二人は部屋を出ていった。





『好きだ』ってさっきも言ったじゃない…





何度もキスしてきたじゃない…





それは全部嘘だったんだ





もう溢れた想いは扉に戻すことは出来ない。
動いてしまったから
扉にこの想いを閉じ込めることを忘れてしまったから