その沈黙は一分ぐらいの短い沈黙だったかもしれないだけどあたしはその沈黙がとても長く感じた。 そしてやっと十夜くんは口を開く。 「俺はまだお前のことが好きだよ…」 耳まで赤く染めた十夜くんの顔と恥ずかしかったのか小さくて聞こえにくかった声と言葉はあたしの心に焼き付いた。