狼王子に監禁されて




あたしは柘気が壁に持たれた時についた柘気の血をぞうきんでキレイに拭く。




人を信じるって難しいのね……




「拭くのめんどくさくなってきた…」




手に持っていたぞうきんを床に置いてベッドに寝転がる。




『愛してたらなんだってできるのよ』




そう笑顔で言った母さん
父さんに…愛してた人に裏切られたのにずっと信じてた母さん。




母さ…ん




「あ…」