「柘気…どこいってたの? 何をしてたの?」 柘気はあたしから目をそらして少し戸惑いながらも話し出した。 「十夜の…ところに…行ってた… 俺と二人で…話してたら…いきなり十夜が…銃を取り出して…俺を撃ってきたんだ」 途切れ途切れに話してくれる柘気の姿はなんだか今にも散ってしまいそうな花のよう。 あたしは柘気の怪我をした腕を気遣いながら優しく抱きついた。