「そんなに怒らないでよ… 俺はお前に捨てられたお返しをしに来たんだから」 「お前…まだ恨んでいたのか」 「俺は十夜が苦しめばそれでいいんだよ…」 柘気は俺がむけている銃の先をもち自分の頭の方に銃の先を当てる。 「憎いなら俺を撃て…」 さっきのゆらゆらと動いた瞳じゃなく今は真剣な瞳をして俺を見る柘気はどこか悲し気に見えた。