「俺には向けない笑顔をあいつには見せて俺にはしない瞳をあいつにはする」 柘気があたしのこげ茶色の長い髪を撫でてあたしの髪にキスをした。 上目使いであたしを見る柘気の瞳はあたしを好きだって言ってる。 瞳だけじゃない… 柘気の細かい仕草全てがあたしに愛してるって言ってくれてるみたい。 あたしは恥ずかしくなって柘気から目をそらした。 すると柘気はクスッと笑ってあたしの髪を離した。