今のこの気持ちを溶かすために… 氷よりも冷たい心を溶かすために閉じ込めた気持ちが出てこようとしている。 「亜美…」 ドクンッ 胸の鼓動が早くなった。 名前を耳元で囁いてくれただけなのに… 胸が…錆びた扉が開きかけてる。 「亜美…」 呼ばないで… 愛しい声で呼ばないで… 柘気…あたしの名前を呼んでよ。 早く起きてあたしを呼んでっ!! 「亜美…」