また胸が…あたしの心が崩れていってしまう。





後ろにいる人の声であたしの心は揺れだした。





自分の気持ちが言うことを聞いてくれない。
振り向きたくない
柘気から離れたくない
そう思うのに後ろに立っている人を無視できない。





あたしは柘気から離れてゆっくり振り返った。





「俺が来いと行ったんだから俺の部屋に来い」





冷たい言葉
ムカつく命令口調
だけど
あたしの体を…心を一瞬で熱くさせる声で
十夜くんはあたしを支配する。