あたたかい体温 首筋に触れる十夜くんの 冷たい指先 十夜くんが見せた 狼のような鋭い目付き 優しい人間の皮を被った 恐ろしい狼が あたしに姿を見せた。 「十…夜くん…」 苦しい 痛い 息がしにくくなってきた。 意識がまた遠のいていく。 「亜美は俺の物だよ。 だから 俺だけを見て 俺のためだけに啼いて 感じるんだ…」