柘気はそれに動じないで負けじと日斗出さんを睨みつけている。 「亜美…俺は十夜を殺したいと思ってる……だけど…」 そこで言葉を止めて あたしの耳元で囁き あたしに当たるだけのキスをして日斗出さんのいる方に歩いていった。 部屋から出ていく前に振り向いた柘気の顔は 真っ赤で恥ずかしそうにしていた。