十夜くんはフラつきもせずに柘気の方に近づいて行くと柘気の頭に銃を向けた。




「おめぇ手が震えてるぞ?
人を撃つのが初めてな奴は大変だな…
憎い奴を撃てねぇなんて」




柘気は何も言わずに
十夜くんをものすごく睨んでた。





「おめぇは人を撃った時の快感を知らねぇからちゃんと撃てねぇんだ」





それだけ言うと
十夜くんは銃を捨てて
血を床に落としながら出ていった。