「ねぇあなたの名前は?」 あたしが首を傾げてそう聞くと 男の子は気まずそうにしながらあたしから目をそらして後ろにいる男の中の一人に目線を送った。 男の人は 首を横に振ると 男の子は小さなため息をついてからあたしの方を笑いながら見た。 「僕は柘気だよ」 「柘気くんって言うんだっ あたしは亜美!! 松尾 亜美だよっ」 あたしは柘気と名乗る男の子に手を差しのべると 柘気も手を出して握手した。