『俺がマフィアのボスでもお前は俺のこと止めてくれんのかよ』





十夜くんの言った言葉が
自分の頭の中を駆け巡る。




十夜くんの苦し気な表情と共に…
頭が痛くなるまで痛くなる。





「日斗出さん…あたし
十夜くんが嫌いなのかも知れません」





「は?
なにを言ってるんです?」




睨むような目付きであたしを見る日斗出さん。
腰に仕込んである
銃を微かに触りいつでもあたしを殺せる準備をしていた。