『紅馬はヤンチャだよ〜。でもあいつ、天然らしいからね。頑張りなよ』 情報網の朝子は、バイクに乗るふりをして笑った。 「へぇ…。以外だな」 『だよね。よし、今日は楓の彼氏祝いだ』 朝子は鞄を握るとあたし達を急かし、教室を出た。 「ありがとね、二人とも」 『いいよ、いいよ!次はあたしなんだから』 なんて言ってる朝子と萌香。 「みんなして、彼氏作ろ!」 『そだね。この域であたしも告らなきゃなぁ…』 萌香が珍しく燃えている。