『…ってこと』

「…有り得ない。ってか認めたくないんだけど」

あたしは李龍付属高校に通う、ごく普通の女の子…だが、親の都合でこんなお金持ち学校に転校してきたんだ。

今では新しい友達も出来て、満足な生活…だけど、今親友の加奈子から有り得ない話を…。


『だから、安達くん本人から聞いたわけ!わかる!?』

「安達くんがあたしのこと好きなわけないもん。だってあの安達くんだよ?両思いとか有り得ないんだけど」

『もう、有り得る!あたしが安達くんの口から聞いたの!』


そろそろ話は把握出来ただろうか。