「…は?」 低いヒナの声。 それに、オレはマヌケな問い返しをする。 何を言われたのか、理解したくなかった。 「別の血を吸う相手を見つけたんでしょ?」 オレが「違う」と言うよりも早く、 彼女は肩においたオレの手を払って、最終通告をした。 「あたし、もう神藤くんに血を吸ってほしくないの」