あの髪に、

唇に、


触れたい。



手が彼の髪へと伸びる。


思ってた通り、指通りがサラッとしている。



頬が緩む。



だけど、

それだけでは、満足できない。



魅せられたように、

腰を曲げて、顔を寄せる。



彼の右肩をそっと押すと、

少し上向く唇。



それに自分の唇を重ねた。



温かく、柔らかい唇。




もっと、


欲しい。