「今はやめるんだ…!
ハロウィンが終われば、オレも少しは楽になって、吸血衝動を理性でおさえることができるようになる」
必死に彼女を止めようとした。
だけど、言い終わる前に、ヒナは両手でオレの頬を挟んだ。
「…いいよ」
その言葉が耳に届くと同時に、
ヒナは背のびをして、オレの唇に唇をあわした。
それはすぐに離れ、息のかかる距離でオレを見つめる。
オレはヒナが何を考えてるのかわからなくて、困惑した。
ヒナは笑った。
笑って、オレの耳もとにささやいた。
「欲しいなら、全部あげる」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…