ヒナは息を飲んだ後、

ゆっくりと声を出した。



「ハロウィン、で…体が弱って、いるから?」


「それだけじゃ、ない。

オレが長く……血を吸って、ないから、だ」


彼女の瞳が、驚きで大きく開かれた。



「血を吸ってないって、柏木さんは?」


その言葉で、ヒナが決別を選んだ理由がわかった。


ヒナははやるように問いただす。



「柏木さんの血を吸っていたんじゃないの?

彼女じゃなくても、誰かの血を吸っていたんでしょ!?」



ヒナはやっぱり勘違いをしている。