夏川くーん、今日カラオケ行かない!?」

「・・・・行かない。」

「えー用事!?」

「・・・・・・」

「じゃ、また今度ね。」

顔の良さって女には、大切な分類に入るみたいだ。

そうじゃなきゃ、誰も俺と話そうとは思わないと思う。

「櫂。もう帰るのか?」

「・・ああ、帰るけど、どうかした??」

今俺に話しかけているヤツは、

俺の唯一の友達の勇人(はやと)。

俺とは、違って明るくて元気なヤツ。

俺は、そんな素直で気遣いのできる

勇人を信頼してる。

「いや、やっぱまた今度にするわ、

バイトあるし。」

「・・んーじゃ俺帰るな。」

「おお、明日な。」