一瞬、軽くキスをされた。 「それ俺の言葉、愛香のばか」 そう言うと、私は一樹の膝に座わらされ、後ろから抱きしめられた。 一樹ママたちがいるのに・・! 「わかった。父さんの後を継ぐ」 その言葉に、一樹パパは安心した表情を見せた。 「ただ、ムリだと思ったら言ってくれ。父さんが築いてきたものを、俺は全力で守りたいから」 「一樹・・」 一樹ママは、ハンカチで目を押さえてる。 親にとっては、嬉しい言葉だよね。 「あっ、それと結婚だけど」