挑発的な立花さん。 私は、昨日のことを思い出し体が震える。 「愛香・・何してるんだよ」 ビクッと体がはねる。 「あ、あの・・・」 「慰めているんだよ。愛香ちゃん、昨日“誰かさん”に酷いことされたみたいだから」 しんと、静まる。 すると、立花さんが私からゆっくり離れた。 「一樹、お前最低だよ。次、愛香ちゃんにこんなことしたら・・」 立花さんと視線がぶつかる。 雰囲気とは反した、優しい瞳。 「愛香ちゃん、もらうから」 不覚にも、ドキッとしてしまった。