誰か話を聞いて欲しかった。 誰かを頼りたかった。 私は立花さんの胸の中でたくさん泣いた。 今まで我慢してた分を吐き出した。 「立花さん・・すみません」 「落ち着いた?」 「・・・・はぃ」 お礼を言い、離れようとしたけど。 「・・立花さん?」 立花さんにより強い力で抱きしめられた。 「じっとしてて」 その言葉の直後、ドアが開く音がした。 「・・何してんだよ」 昨日とは比べられない低い声が聞こえた。 「一樹、空気くらい読めないわけ?」