「そうか・・」 「私はダメですね・・一樹の気持ちを考えてなかったみたいです」 すると、いきなり立花さんに抱きしめられた。 「たっ・・立花さん!」 突然のことで体が固まる。 一樹とは違う、柑橘系の香水の匂いがする。 「あ、あの・・・」 「泣いていいよ?」 「え・・・」 「泣きたいんだろ?俺の胸で良ければ泣きな」 「・・・っ」 「俺は愛香ちゃんは悪くないと思うよ。婚約者に・・乱暴はいけないと思う」 頭をポンポンされ、私の涙腺は壊れた。 「ひっく・・ごめんなさっ・・・」