「宛先なし?あり得なくねぇ?」
「緊張してソンしたぁもお!勝手に見ようとしたのはそっちじゃん!」
「ちょ…みんな聞いて」
ぴたり。
オシャベリが止まった。
なんてったって口をひらいたのは、学校1人気者の中川沙織だったからだ。
「あのね…その手紙、私の靴箱にも入ってたの」
コレにはみんなビックリした。
「なんだそいつ。どんだけチャラ男なんだよ。」
「二股?」
いろんな声が聞こえてくる。
(何なのそいつ!
ダレなワケ~?!!)