デスゲーム

外へ出て習慣のように沙弥と手を繋ぐ。あれ?自然とできてしまった。

沙弥の手...俺より冷たいな。


「隼人の家ってここからどれくらいかかるの?」

「近いって言えば近いし、遠いって言えば遠い。白樺駅周辺だからそんなに時間はかからないよ」

「ふふ。行ければいいよ、私は。例えどんなに時間がかかろうとも。今この瞬間を大切にしたいから。このまま時間が止まってくれたらいいのに」


二人寒空の下、大通りを歩く。その一歩一歩を踏み締めるようにして。通りの左右に設置されている木は、枯れ葉を殆ど落とし、冬の始まりを告げている。


「はあ?それどうゆう意味だよ?」

「ふふっ、内緒。まだ話さないよ。楽しみにしててね」


そう言い笑って誤魔化してきた。今まで関わってきて言葉の意味は薄々感づいてはいた。

でもそれは沙弥が自分から言わなければ意味がない。俺を頼りにしてくれているのか。あるいは、沙弥は俺のこと………。