デスゲーム

「ぅわぁ…ぁあっ…あぅ……ああ゛!ぁぁ……」


小さな子供のように声をあげて泣く雫。俺は無言で手に力を込めた。


「ありがとな。待っててくれて」

「待ちますっ!何時間でも…何日でも゛…何年だって…。

忘れること自体が…ありえないんです。だから…いつまでも待ち続けてしまうんです」


雫の想いが心をドンドン叩いてくる。俺も泣きそうになって……我慢しなくていいかな。


「涙だって…泣いて泣いて…枯れたはず……なのに……こんなに…」

「俺も…泣いていいか?『デスゲーム』が終わって…何だか…荷が降りた」


一度、二度雫は頷いた。やがて一粒の涙が俺の頬を流れる。

病院を出てからなるべく平常心を保つようにしてたけど…限界だ。

救えなかった人と、守れた人。その二つの感情で心が押し潰されそうなんだ。

ただ…雫を抱いてるといくらか和らげた。


「会いたかった…会いたかったよぉ。もう何もわがまま言わないから。何もいらないから。

料理だって覚えるから…人を疑いますから…あなたの言うこと何でもしますから…

だから…私を一人にしないでください。…あんな別れ方…二度としないでください。お願い…します」