デスゲーム

「優菜…拓海君をお願いね。手離しちゃ…許さないよ?

それと…拓海君にもごめんねって…伝えて」

「…うん。絶対手離さないしちゃんと伝える。

何でもするから…こんな時くらい自分の心配しなさいよ…バカ」


ギュッと、優菜さんは栞を抱きしめた。助からないのは分かってるはず。

ただ…俺には何もできない。見守ることしか…できない。


「ケケッ♪これで勝者は…」

「レインも…ありがとう。一度でも…私の心を……聞いてくれて」


こいつは…自分を利用したやつにまで…。本当に栞は強くて優しい心を。


「清水君、雫って…人を…大切にね。

優菜…私ね…あなたに会えて本当に良かった」

「私もだよ。だから……だからこれからも」

「フフッ、泣かないで」


栞は優菜さんの頬の涙に触れた。そしてそのまま頬に手のひらを当てる。


「だい丈…夫。…今度は…わた…が……見守って…あげ……ね」


直後、フッと力なく手が滑り落ちた。瞳も閉じてしまった。

優菜さんの腕の中で…どこか幸せそうに。