デスゲーム

「栞……栞ーーっ!!!」


優菜さんはすぐさま栞の側に駆け寄り、上半身を抱き抱えた。

でも…俺は一歩も動けなかった。栞の記憶を見て、感じて、結局俺は栞を救えなかった。


「ギャハハ♪自殺かオーナー、考えたナ得策だ。それに、偽善者が取り残されたゼー!」


ぎ…善者。守るって言ったのに。そう約束して闇から栞を。


「くそっ、くそっ!!ああっーああ゛ーッ!!」


俺のせいだ。どうしてあの時栞が離れてゆくのを止めなかった。

なぜ栞の心をもっと読まなかった。


「し…水君、き…て」


栞の声。半分混乱してるが、なんとか二人の側まで歩み寄る。

栞の傷は何を施そうがもはや手遅れなのは俺でも分かった。


「清水…君、自分を攻めちゃダメ。あなたは…偽善者じゃないよ。

私の…大切な人の一人。ね」

「栞!?ねえ、お願いだからしっかりして!!私…これからも栞の側にいたいからぁ」


優菜さんの涙はボロボロと栞の頬に落ちてゆく。

自分を攻め続けた栞からそんな言葉が聞けた。しっかりしろよ。俺が混乱すればレインの思うつぼだろ。