デスゲーム

「え…。栞?急にどうしたの?」

「急じゃないよ。ずっと前から考えてた。私ね、優菜が好きだと同時に羨ましかった」


私の話が大事だと思ったのか、真剣な表情になってくれた。お願い。声を…気持ちを…心を聞いて。


「いつも優しくて、笑顔が似合ってて明るくて。だからかな、拓海君があなたにひかれたのは」

「黒崎との関係を…栞…どうしてそれを…」

「クリスマスから知ってるよ。拓海君は私じゃなくて優菜を選んだ。先に告白したって理由で」


涙がにじみ、やがて頬を滑り落ちる。あの時の光景がフラッシュバックされる。

心が締め付けられる。でもこんな辛い事してるのに…何かが楽になってゆく。


「どうゆう…事?」

「私…好きな人いるって言ったよね。その人は





拓海君だったんだよ」



悲しい想いの混じる掠れた声で…高く、頼りない声だったけど…


だせた。だしてしまった。もう後戻りはできない。


風は静かに双方の髪をくすぐりやがて……






優菜の瞳から一筋の涙がこぼれた。