デスゲーム

優菜の事だから、みんなと一緒に帰りたいはず。みんなを集めて待っててくれると思う。


「了解。栞のそんな顔初めて見るよ」

「だって嬉しいんだもん。また後でね」


鞄を手に教室を出て、駆け足で屋上へ向かう。急ぐ意味はないだろうけど、気持ちが急かしてくる。

頭の中は黒崎さんでいっぱいなんだ。やっと二人で話せる。やっと…会話ができる。


「あともうちょい。…着いた!」


爽やかな風が気持ちいい。背伸びするとお日様が暖かく感じれた。

黒崎さんは…まだかな。さすがに早く来すぎたみたい。

手すりにもたれて風景を見渡す。屋上の外枠には格子が埋めてあるけど、邪魔にはならない。


「早く来ないかな…」


何話そうかな。趣味や好きなものも聞きたいし。好きな人のタイプも……。

不意に優菜が浮かんだ。優菜も、もちろん大好きだよ。けど……なぜだろう。


「…好きな気持ちなら私だって…ううん…私の…方が…」

「何が好きって?」

「ふぇ?えっおっ……あ!!」