デスゲーム

「ッ!?元に戻った?」


小春の視野がブレタかと思うと、元の部屋――『デスゲーム』の館に戻っていた。

俺は床にへたりこんでいて、目の前にはかつて小春と呼ばれたオーナーが見下ろしている。


「どう?私の過去は。…フフッ、優菜と黒崎、白石の三人は幼なじみでね。ずっと一人暮らしだった私は引かれていったわ」

「それが何で敵対したんだよ。何で『デスゲーム』なんてすることになったんだよ!?」

「続きを見れば分かるわ。いやでも絶望してしまう未来に耐えられはしまい」


オーナーは俺に近づいて手をかざしてきた。と同時にまた視界が歪む。

再度小春の記憶が見え始める。何だろう?部屋で何か編物してる。時計は深夜2時を指していた。


「できた!間に合った。12月24日…明日渡せたらいいな」


パジャマだから自宅か。見た限りは普通の家で…あと一人暮らし…って言ってたな。ずっと一人だったのかな。

完成したマフラーを抱きしめて一人呟く小春。気持ちがまた流れ込み始めた。