デスゲーム

「あ…あのっ…違うんです。これは…」

「もういいから。確か小春…だったよな。家どこら辺?」


自宅の方向を指差すと、黒崎は笑ってくれた。どうして?私のせいで痛い目にあったのに。


「なら帰り道は同じだな。…お前、今といい教室といい照れすぎ。肩の力抜けよ」

「は…はい」


怒ってないのかな?どうして笑ってくれてるのだろう?…優しいからかな。それにちゃんと私を見てくれてたんだ。

今一瞬…不思議な気分になった。初めて胸が…ドキッてなった。


「黒崎ちょっと待ちなさいよ~。栞ちゃん何で泣かしたのぉ?」

「ん?秘密。お前も笑ってた方がいいぞ。気が重いだろ」

「うん。…優菜さん……秘密で…お願いします」


黒崎さんに…優菜さん…みんなが笑うと私も笑顔になれた。こんな風に自然に笑ってしまえる。

高校一年だけど楽しくなれそうだな。初めて会った優しい人達。仲良く…なりたいな。