デスゲーム

小春が泣き出した時、ちょうど優菜さんと白石が来てしまった。


「お待たせ~……黒崎ィ?あんた何したのぉ?」

「何もしてねえって。こいつが勝手に…」

「何もしないで泣くわけないでしょーが!!」



バコンッ!と黒崎の頭に鞄がのしかかった。痛みに悶絶する黒崎を無視して優菜さん――如月は小春に連れ添った。


「栞ちゃんごめんね。怖かったよね、もう大丈夫だから」

「違うの如月さん。私…私ねっ…」

「優菜って呼んで。その方が仲良くなれるし。ね!」


吸い込まれそうな、優しい瞳。その笑顔に安心したのか涙はすぐに止まった。

うん、と頷くと私も笑ってしまう。


「白石、俺被害者なんだよ…。弁解してくれ」


その声の主に慌てて駆け寄り、ハンカチを頭に当ててあげる。こうなったの私のせい。せめてお詫びしないと…。


「早くも女子泣かして何が弁解だ。反省しろ」


全力で首を横に振って白石さんを見つめる。違うの。この人はただ普通にしてただけで…その…。