デスゲーム

まだ弱々しく泣いてる。その声に、その感情に、次々と想いが溢れてくる。もう…全て言ってしまおう。


「俺の足りない所は雫が補ってくれてるし、雫の足りない所は俺が補う。完璧な人間なんかいない。それでもまだ、自分は足手まといだ―とか、何もできてない―とか言うか?」

「ぅぅん…うぅんっ」

「…好き、守りたい、側にいてほしい。雫は大切な人…だから離れたくない。

だから俺は頑張れる。何度つまづいても立ち上がれる。…君の笑顔が、その先に待っていると思うとなおさら」


『デスゲーム』開始から、いつも側にいてくれた。心配して、悩んで、喜び合って、楽しませてくれて。

それが当たり前になってきてる。もう、隣に君の笑顔がないと寂しいくらいに。

俺が雫を支えていると思ってたのに、いつの間にか雫も俺を支えてた。


「…がとぅ。…りがとう。……あ゛りがとう」


静かにそう言ってるのが聞こえる。背中に頭をつけているせいか、大きな想いが伝わってくる。


それから少しして、階段の先に次のフロアが見え出した。