まず先に水を選んだのは神崎。スッと手に取るとすぐに飲み干した。自信に満ちた表情。セーフか。
「これで確率は7分の1。雫…」
ゆっくりと、慎重に選ぶ雫を見守る事しかできない。内部では神崎が何か言っているが、透明の壁のせいで聞こえてこない。
雫も何か言い返してるけど分からない。そんな中、やがて一つのコップを手に取った。
「ケケッそれか。ホらよ清水。柊が選んだ運命の水ダア」
レインが指を振ると、雫の持ったコップが消え目の前に転送されてきた。
空中にプカプカ浮かぶそれを持つと、視線の先で雫が心配そうに見つめているのが見えた。
「信じてるから…」
匂いは無い。毒水も無味無臭だろう。けど、これは雫の選んだ水。信じるんだ。
コップの縁に口を当て一気に水を飲み干す。
「……セーフだ。次へ行こう」
空のコップを下にして揺さぶると雫はホッと胸を撫で下ろした。
また神崎が何か言ってる。雫を冷たく見下ろすように圧迫をかけて。

