デスゲーム

『デスゲーム』前に行きたかった場所…そこは静かで、気持ち良い風が吹いていた。夕日が眩しい。


「沙弥……あの時どんな思いで、どんな決心をしてた?」


以前沙弥と二人で来た川原には、俺以外誰もいない。一人呟くが、返事などありはしない。


「俺と白玉とここに来た時、きっと『デスゲーム』で負けた後だったんだよな。

…一人って辛いな。俺も一人で挑む事になっちまった。勇気はあるけど…寂しくて…振り返っても誰もいなくて」


絶対に勝ってみせる、その意志は固い。けど、もし負ける事があれば…と考えてしまう。


「死にたくない。だから負けない。けど……そっちに行くかもしれねえ。死んだらまた会おうな」


雫が聞いてたら何発も殴られるだろうな。こんな俺は見せたくない。


「今から敗北宣言はマズいな。…俺精一杯頑張る。沙弥の言った通り強く生きてく。

そっちに行くのはまだ早い。さあ、テンションでも上げるかな」


背伸びして、今一度雫の元に帰ると誓う。負けるなんて許されない。勝つんだ!!